デル・テクノロジーズは、モバイルワークステーション「Precisionシリーズ」の新ラインアップとして、「Precision 3561」「Precision 5560」「Precision 5760」「Precision 7560」「Precision 7760」の5機種の販売開始を発表した。
デル・テクノロジーズは2021年6月25日、モバイルワークステーション「Precisionシリーズ」の新ラインアップとして、「Precision 3561」「Precision 5560」「Precision 5760」「Precision 7560」「Precision 7760」の5機種の販売開始を発表した。
いずれも、最新の第11世代Intel Core i9(Hシリーズ)またはXeon Wプロセッサに対応し、GPUはNVIDIA RTX AシリーズあるいはTシリーズを搭載できる。OSはWindows 10 Proに対応する。また、AI(人工知能)技術を活用した同社の最適化ツール「Dell Optimizer for Precision」が無償で搭載されている。
フラグシップモデルに位置付けられる7000シリーズの新製品、Precision 7560は15.6型ディスプレイを搭載するモバイルワークステーションで、GPUとしてNVIDIA RTX A5000(90W)までを搭載できる。また、ストレージはM.2 SSDを3つまで搭載することが可能だ。ディスプレイは、用途などに応じてHDR 600、最高輝度600nits対応(Adobe色域100%)のディスプレイを選択することもできる。インタフェースはThunderbolt 4×2、USB 3.2×2などを備える。重量は2.45kg〜。販売価格(税込み、送料込み)は53万9110円〜となる。
同じく7000シリーズの新製品であるPrecision 7760は、7560よりもさらに大きい17型ディスプレイを搭載するモバイルワークステーションで、GPUとしてNVIDIA RTX A5000(115W)までを搭載することが可能だ。また、ストレージはM.2 SSDを4つまで搭載できる。ディスプレイはリフレッシュレートが120HzでHDR 400、500nits(Adobe色域100%)のものを選ぶことも可能だ。インタフェースなどの構成は基本的に7560と同様で、重量は3.01kg〜。販売価格(税込み、送料込み)は56万8810円〜となる。
さらに、7000シリーズの共通オプションとして、M.2 SSDの取り付け/取り外しが容易に行える「SSDクイック・アクセス・ドア」を本体底部に設けることも可能だ(セキュリティを重視して無効にすることもできる)。
「Precision 7560/7760は、昨年(2020年)発表した『Precision 7550/7750』の後継機となる。好評だった操作性などはそのままに、最新CPUやグラフィックスなどを新たに採用することで、さらなるブラッシュアップを図り、モバイルワークステーションの活躍の場や範囲、用途などを大きく拡大する製品となっている」(同社)
スペシャリティーモデルとして、前述の7000シリーズと後述の3000シリーズの中間に位置する5000シリーズの新製品であるPrecision 5560は、CADエンジニアやクリエーターなどが求める16:10対応の15.6型ディスプレイを搭載するモバイルワークステーションである。GPUはNVIDIA RTX A2000あるいはT1200をサポートする。インタフェースはThunderbolt 4×2、USB Type-C×1などを備える(なお、Precision 5000シリーズにはUSB Type-A&HDMIの変換用ドングルが付属する)。重量は1.84kg〜。販売価格(税込み、送料込み)は57万7610円〜となる。
一方、5560よりもディスプレイサイズの大きいPrecision 5760は、16:10対応の17型ディスプレイを搭載するモデル。GPUは、NVIDIA RTX A3000/T2000に対応する。インタフェースはThunderbolt 4×4を備える。また、「デル独自の対向送風(DOO)ファンを採用し、排熱に優れた設計とすることで小型・薄型の筐体を実現している」(同社)という。重量は2.13kg〜。販売価格(税込み、送料込み)は61万7100円〜となる。
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