富士通は、モビリティデバイス上の情報を仮想的に統合して管理する基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Collector」を発売した。デバイスが記録したデータのうち、メタデータだけをクラウド管理することで通信量を低減する。
富士通は2021年4月22日、コネクテッドカーやスマートフォンなどのモビリティデバイス上の情報を仮想的に統合して管理する基盤「FUJITSU Future Mobility Accelerator Digital Twin Collector(Digital Twin Collector)」を発売した。
同基盤は、対象のモビリティデバイス上で記録したデータをクラウドに保持せず、メタデータのみを管理することで、クラウドのデータ容量や通信量を低減する。これにより、これらにかかるコストを従来比で50%削減する。
また、トラフィックスケジューラー機能がモビリティデバイスのデータ複製要求を制御するため、データ供給の遅延を招く大量通信を抑えて、安定したデータ通信が可能になる。
データカバレッジ制御機能を搭載しており、類似データの複製を抑止する。同時に、網羅性を確保し、データ分析やサービス品質を均質化する。
同社では、Digital Twin Collectorの主な用途として、損害保険業務の効率化および高度化や道路管理業務の高度化、車両故障分析などを想定している。
価格は、モビリティデバイスに分散するデータを仮想的に統合し管理する基本サービスが1台あたり月額2円から(税別、10万台から契約可能、別途データアクセス料金が必要)。要件定義支援やセットアップなどのオプションサービスも提供する。
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