J-QuAD DYNAMICSがNTTデータ子会社に出資、自動運転用ソフトウェアの開発を強化車載ソフトウェア

J-QuAD DYNAMICSは、次世代自動運転および先進安全支援領域におけるソフトウェア開発を強化するため、NTTデータ オートモビリジェンス研究所へ出資した。開発環境の整備や、開発の効率化と高度化を目指す。

» 2021年04月20日 10時00分 公開
[MONOist]

 J-QuAD DYNAMICS(以下、J-QuAD)は2021年4月5日、次世代自動運転および先進安全支援領域におけるソフトウェア開発を強化するため、NTTデータ オートモビリジェンス研究所(ARC)へ出資したと発表した。また、ARC、親会社であるNTTデータとの業務提携も発表した。

 2019年4月にデンソー、アイシン精機、アドヴィックス、ジェイテクトの4社が出資して設立したJ-QuADは、センサーやステアリング、ブレーキの連携など、自動運転に必要で、より付加価値の高い車両統合制御ソフトウェアの技術を開発し、提供している。

 一方のARCは、自動運転ソフトウェアの安全性評価と検証に必要な交通状況や危険シーンを想定したシナリオの自動生成や、模擬実験環境構築に強みを持つ。また、完全自動運転に向けたハイブリッドAI(人工知能)の研究開発プロジェクト「GARDEN」に携わっている。また、2020年12月にキャッツから社名を変更したばかりだ。

 NTTデータは、大規模社会基盤システム構築での知見やグループの持つ技術を活用し、クラウドでの「大規模データ処理」「AI」「セキュリティ」技術を含め、次世代モビリティ社会の構築に向けた研究やサービスを企画している。

 J-QuADは今回の業務提携を通じて、次世代自動運転や先進安全支援の開発に不可欠な管理ツール、開発ツール、仮想シミュレーション、シナリオ生成技術といったソフトウェア開発環境の整備や、開発の効率化と高度化を目指す。

 今回の資本参加により、J-QuADはNTTデータ子会社であるNTTデータMSEが保有するARC株式のうち、10%にあたる1万3990株を取得する。

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