Arasは、PLMアプリケーション「Aras シミュレーション管理」の最新版を発表した。シミュレーションを製品データのデジタルスレッドに接続でき、製品ライフサイクル全体にわたってシステムの調査と検証が可能になる。
Arasは2021年3月30日、PLM(製品ライフサイクル管理)アプリケーション「Aras シミュレーション管理」の最新版を発表した。シミュレーションを製品データのデジタルスレッドに接続でき、製品ライフサイクル全体にわたってシステムの調査と検証が可能になる。
同アプリケーションは、さまざまなツールにおけるあらゆるシミュレーションのプロセスとデータを管理する機能を提供する。解析データと結果はデジタルスレッドの一部となり、要件仕様にまでさかのぼって追跡可能なクローズドループを通じ、シミュレーションデータを活用できる。
例えば、グラフナビゲーション機能では、シミュレーションのバージョン追跡を可視化する。また、CADモデルへのリンク機能により、デジタルスレッドで解析結果を追跡できる。
正確な製品構成バリエーション、混合フィデリティモデル、パラメーター値などの入力は自動的にシミュレーションスタディの一部となり、解析結果はデジタルスレッドの一部として公開される。
各設計バリエーションの調査結果は、簡単に比較できる。シミュレーションプロセスを繰り返すことで製品の適切なバージョンに関連する結果を導き、タイムリーな意思決定が可能になる。
グローバル企業は同アプリケーションの導入により、企業全体のエンジニアリング、製造、保守プロセスに関連する全てのシミュレーションを管理可能になる。これにより、多分野にわたる製品の複雑さの影響を軽減し、大規模なシミュレーションを含むビジネス戦略の迅速な進化を支援する。
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