ヴァイナスは、流体解析用ポストプロセッサの最新版「FieldView 20」を発表した。ハイブリッドパラレル処理機能の適用範囲を拡大し、大規模解析結果の可視化処理を高速化した。
ヴァイナスは2021年2月1日、流体解析(CFD)用ポストプロセッサの最新版「FieldView 20」の提供を開始した。価格は、年間標準ライセンス(8並列)が120万円、永久ライセンスが295万円(各税別)。航空宇宙や自動車、重電重機分野、研究機関などを対象とし、2021年度に50ライセンスの販売を見込む。
FieldViewは、分かりやすいGUIによる可視化評価機能など、流体解析の業務を効率化する機能を搭載した可視化ソフトウェア。複雑な流体現象を素早く把握でき、工学設計へのスムーズな展開を支援する。最新版では、富岳などのスーパーコンピュータによって増大傾向にある、大規模解析結果の可視化処理速度を高速化している。
具体的には、クライアントサーバ方式の並列処理と、クライアントPCのマルチスレッド処理を併用するハイブリッドパラレル処理機能の適用範囲を拡大している。これにより、従来のストリームラインに加え、渦や剥離などの自動検出、ユーザー定義の関数計算を高速化した。大規模解析での物理現象の解明に有用な自動検出を高速化することで、短時間で重要な設計開発情報を得られる。
また、大規模データの必要な部分のみを抽出することで、効率的に可視化処理する独自機能「XDB」のワークフローを高速化。出力スピードを従来比120%高速化した。これに加え、従来CPUで処理していた描画処理をGPUへ移植することで、シンプルな矢印表示は50倍高速化している。
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