放熱性能に優れたセルラーV2X機能搭載の車載用5G NRモジュールを開発 : 組み込み開発ニュース
アルプスアルパインは、完全自動運転に必要となるセルラーV2X機能搭載の車載用5G NRモジュール「UMNZ1」シリーズを開発した。テレマティクス制御ユニット、V2Xオンボードユニット、V2Xロードサイドユニットに適する。
アルプスアルパインは2021年3月17日、セルラーV2X(C-V2X)機能搭載の車載用5G NR(New Radio)モジュール「UMNZ1」シリーズを開発、サンプル出荷を開始したと発表した。テレマティクス制御ユニット(TCU)、V2Xオンボードユニット(OBU)、V2Xロードサイドユニット(RSU)に適する。
車載用5G NRモジュール「UMNZ1」シリーズ 出典:アルプスアルパイン
UMNZ1シリーズは、独自構造により自己発熱を抑え、実装後のセット内部の放熱性能に配慮している。また、モジュールの平たん度を制御し、車載品質に適合した製品設計と安定した実装を可能にした。中国以外でのグローバル用途を想定し、地域ごとに規格の異なる周波数帯に対応し、開発工数削減にも寄与する。
外形サイズは60.0×60.0×4.5mm。使用温度範囲は−40〜85℃、電源電圧は+5.0Vおよび+3.7Vとなる。3GPP Rel.15規格に準拠し、対応モデムは2G GSM、3G WCDMA、4G LTE、5G NR、対応機能はCellular、C-V2X、DSDA(Dual SIM Dual Active)、GNSSなどとなる。
V2Xシステムと5Gを組み合わせることで、従来のV2Xシステムでは補完しきれなかった、信号や他車の状況に合わせた速度調整など、完全自動運転に必須な機能を可能にする。
「MWC 2019」で見えた5Gとクルマの現在地
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ドコモが語る5G戦略、クルマは「低い周波数帯から」
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自動運転車が高速道路にスムーズに合流、5GとセルラーV2Xで
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セルラーV2Xのシミュレーション強化へ、ローデ・シュワルツとベクターが連携
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コンチ日産など6社のセルラーV2X実証実験が終了、5Gに向けて有効性を確認
コンチネンタル(Continental)は2018年12月13日、エリクソンや日産自動車、NTTドコモ、OKI、クアルコム(Qualcomm Technologies)とともに行った実証実験により、周波数5.8GHz帯の車車間(V2V)、路車間(V2I)、歩車間(V2P)通信「セルラーV2X(C-V2X)」の有効性を確認できたと発表した。
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