ヤマハ発動機は、単軸ロボットアクチュエーター「Robonity」シリーズに、ロボットポジショナ「EP-01」をセットにした単軸ロボット「Basicモデル:ABAS」「Advancedモデル:AGXS」を追加した。
ヤマハ発動機は2020年12月9日、単軸ロボットアクチュエーター「Robonity」シリーズに、ロボットポジショナ「EP-01」をセットにした単軸ロボット「Basicモデル:ABAS」「Advancedモデル:AGXS」を追加した。操作性向上やIoT(モノのインターネット)対応などにより、機能性と低価格化を両立している。価格はオープン。2021年1月6日に発売する。
ABAS、AGXSは、2019年3月に発売したモーターレス単軸アクチュエーター「LBAS」「LGXS」と同様に、高剛性、高精度を特徴とする。リード長、ストロークなどさまざまな種類をそろえ、ニーズに合わせて機種を選定できる。最長1450mmまで対応し、長距離搬送にも使用できる。
BasicモデルのABASは、ガイドレールとフレームを一体化しており、高い剛性を備える。AdvancedモデルのAGXSは、標準で研削ボールネジを採用し、高精度かつ高耐久性を提供する。クリーン仕様にも標準対応し、配管継ぎ手を取り付けて吸引すれば、簡単にクリーン環境で使用できる。
また、ロボット、コントローラーも小型化した。単軸ロボット「ABAS05」は従来モデル「T6L」から幅寸法比で約20%、EP-01は従来モデル「TS-X」との容積比で約37%サイズダウンしている。
ABAS、AGXS用コントローラーとして開発したEP-01は、1mmの隙間で近接設置できるため、工場内の面積生産性の向上につながる。本体に産業用Ethernetを標準装備し、PC接続専用の通信ケーブルが不要で、立ち上げ工数を削減できる。他に、フィードバックパルス出力、直値制御の機能拡張、リアルタイム出力などさまざまな機能を拡張している。サポートソフトウェア「EP-Manager」も付属する。
バッテリー交換が不要なバッテリーレスアブソに対応し、バッテリー有りの仕様時は、アブソバッテリーがケーブル部への取り付けになる。そのため、コントローラーを交換する際にもアブソデータが保持される。TRIP機能、カレンダー機能、リアルタイム出力機能も搭載する。
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