センサーからアプリまでをワンストップで提供するIoTソリューション : 製造ITニュース
コネクシオは、センサーからゲートウェイ、通信、アプリケーションまでをワンパッケージ化したワンストップIoTソリューション「Smart Ready IoTソリューションセット」4種類を発売した。
コネクシオは2020年10月14日、センサーからゲートウェイ、通信、アプリケーションまでをワンパッケージ化したワンストップIoT(モノのインターネット)ソリューション「Smart Ready IoTソリューションセット」4種類を発売した。
ソリューションセットは、「ポンプ設備の安心パック」「メーター読み取り」「装置機器の遠隔監視」「SpaceTime scene analytics」の4種類だ。IoTシステム導入前のコンサルティング、設計工数や費用、導入後の運用負担の軽減に貢献する。
ソリューションセット概要図(クリックで拡大) 出典:コネクシオ
ポンプ設備の安心パックは、振動センサーや電流センサー、絶縁劣化監視センサーによってポンプのデータを自動収集して遠隔からの監視を可能にする。スマートフォン対応振動センサーも提供しており、巡回点検も効率化。オプションでAI(人工知能)による故障予兆検知機能も提供する。
メーター読み取りは、カメラでアナログメーターを読み取ってデジタル化する。ゲートウェイ1台あたり10台のネットワークカメラ、最大100個のメーターの認識をサポートする。
装置機器の遠隔監視は、機器情報の一元管理を可能にする可視化アプリケーションを提供する。産業用マルチプロトコル設定画面を実装しているため各PLCの設定が容易だ。装置機器とのアクセスはVPN通信を利用するため、セキュアな環境で状態監視ができる。
SpaceTime scene analyticsは、監視カメラ動画をAIで解析して、リアルタイムで異常を検知するソフトウェア。カメラ画像のフレームごとの動きをエッジサイドで分析し、方向、速度、密度、滞留時間で異常が認められた場合にクラウド側に即時通知する。今後は、製造業、建設業、建設機械業、社会インフラ分野向けに、ソリューションセットのシリーズ化を提供していく予定だ。
第4次産業革命を支える「簡単でシンプルなIoT」の意義
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第15回となる今回は最近注目される「簡単でシンプルなIoT」についてまとめます。
スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
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