この記事は、2020年10月30日発行の「FAメールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
ここ最近、スマート工場化やDX(デジタル変革)がなぜ進まないのかをテーマにした取材や、ディスカッションなどに多く参加する機会がありました。こうした場合は「経営層の判断やビジョン」や「全体のアーキテクチャ構築」に問題点を帰着させることが多いように思いますが、最近あらためてもっと手前でできることがあるのではないかと感じることがありました。工場向けアルミフレームなどを展開するSUS(ステンレスではなく社名です)の簡単FA用コントローラー「SiO」シリーズの取材を通してのことです。
- 価格1万2000円でIoTによる制御を実現、「からくり」を拡張する簡単コントローラー
工場向けアルミフレームを展開するSUSは「誰でも初めてでも使える」ことをコンセプトとしたFA向けコントローラー「SiO」シリーズを拡張し、イーサネット接続機能とデータ活用支援ソフトを追加した「SiO t」を2020年9月に発売した。「制御」と「IoTによるデータ活用」を簡単に実現することで、スマート工場化への取り組みの裾野を広げていく方針だ。
- スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
- 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。
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