現場作業支援ソリューションに収集データを活用するオプションなどを追加:製造ITニュース
NECソリューションイノベータは、現場作業を支援する「NEC 現場作業支援ソリューション」のオプションとして、「データ活用オプション」「帳票出力オプション」を提供開始した。
NECソリューションイノベータは2020年10月8日、現場作業を支援する「NEC 現場作業支援ソリューション」のオプションとして、「データ活用オプション」「帳票出力オプション」を提供開始した。
NEC 現場作業支援ソリューションは、音声認識による作業実績のハンズフリー入力や合成音声による作業指示により、現場作業の精度および効率の向上を支援する。
今回提供開始するオプションのうち、データ活用オプションは、同ソリューションで収集した現場作業データの分析環境を容易に構築可能にする。ウイングアーク1stのダッシュボード「MotionBoard」と連携して、分析環境を構築する。作業状況のリアルタイム表示や作業効率、障害傾向分析など向けの画面サンプルも提供する。
作業状況リアルタイムの画面イメージ(クリックで拡大) 出典:NECソリューションイノベータ
作業結果分析の画面イメージ(クリックで拡大) 出典:NECソリューションイノベータ
帳票出力オプションは、同ソリューションで収集した作業結果情報を、デジタル化した作業報告書に自動反映できる。これにより、記入ミス防止や帳票作成工数削減などの効果が見込める。また、作業結果をMicrosoft Excelへ自動出力する画面サンプルも提供する。
帳票出力の画面イメージ(クリックで拡大) 出典:NECソリューションイノベータ
価格は、データ活用オプションが185万円(5ユーザー)、帳票出力オプションが300万円(いずれも税別)。帳票出力オプションを利用するためには、データ活用オプションが必要になる。1年間で20社への導入を目指す。
- トヨタ生産方式と設備保全、IoT活用をどう考えるか
日本型モノづくりの象徴ともいうべき「トヨタ生産方式」。本連載では多くの製造業が取り入れるトヨタ生産方式の利点を生かしつつ、IoTを活用してモノづくりを強化するポイントについて解説していきます。第2回となる今回は、設備保全へのIoT活用のポイントについて紹介します。
- 故障予知は前提、“真の予兆保全”を実現するために必要になるもの
2017年はIoTやAI技術の進展により、大型機械や設備の故障予知や予兆保全への取り組みが加速した1年となった。2018年は故障予知などを前提とした、センシングやデータ管理などが進み、予兆保全に関する各種製品開発やソリューションが数多く登場する見込みだ。
- 製造業のサービス化、予兆保全は単なる「はじめの一歩」
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。しかし、そこで語られることは抽象的で、いまいちピンと来ません。本連載では、そうした疑問を解消するため、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて分かりやすくお伝えするつもりです。第7回は、前回に引き続き「製造業のサービス化」についてご紹介します。
- スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
- エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
- 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.