JVCケンウッドは、エッジAIカメラにメーター自動読み取り機能を搭載した、FA向けソリューションを発売した。工場内機器のメーター値を自動で読み取り、測定結果をサーバに送信する。測定結果の可視化やアラート通知も可能だ。
JVCケンウッドは2020年9月29日、エッジAI(人工知能)カメラにメーター自動読み取り機能を搭載した、FA向けソリューションを発売した。
エッジAIカメラは、エッジ側でAI処理を実行するため、処理スピードの向上や情報漏えいリスクの低減が期待できる。JVCケンウッドでは、同年9月に取り扱いを開始したビズライト・テクノロジー製のエッジAIカメラをはじめ、エッジセンサーやIoT(モノのインターネット)システム製品を組み合わせた「EXensors(エクセンサーズ)」シリーズを展開している。
今回発売するソリューションは、オープンソースハードウェアの「Raspberry Pi」を活用したEXensorsシリーズのエッジAIカメラに、岩崎通信機のメーター自動読み取りソフトウェア「計器読む像(Windows版)」を連携させた。計器読む像Windows版の基本機能を継承しつつ、初期設定を簡易化し、機能を充実させている。
同ソリューションは、カメラで撮影した工場内のアナログまたはデジタルメーターの画像を数値化して、測定結果をサーバなどへ送信できる。BIツールなどを用いた測定結果の可視化に加え、一定のしきい値を超えた場合に警告灯表示やメールで通知する機能も追加可能だ。
ソリューションの設置に広いスペースは必要なく、製造ラインを稼働させたまま後付け設置できることから、JVCケンウッドは今後、同ソリューションを、自動や遠隔での保守点検、設備のトラブル予兆診断などを容易に低コストで導入できるツールとして、工場やプラントに提案していく。
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