AWS上で利用できるH.264映像エンコーダー、F1インスタンスのFPGAに書き込み:製造業IoT
ソシオネクストは、Amazon Web Serviceのクラウドサービス「AWS」上で利用できる映像エンコーダー「H.264 Encoder on AWS」を開発し、提供を開始した。AWSのサービス「Amazon EC2」のF1インスタンス上で動作する。
ソシオネクストは2020年9月8日、Amazon Web Serviceのクラウドサービス「AWS(Amazon Web Service)」上で利用できる映像エンコーダー「H.264 Encoder on AWS」を開発し、提供を開始したと発表した。
エンコード規格「H.264」に準拠しており、AWSのサービス「Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」のF1インスタンス上で動作する。ソシオネクスト独自のハードウェア回路技術を用いたアクセラレーターをF1インスタンスに備えられたFPGAに書き込んで利用することで、高画質での映像圧縮を高速に処理できる。
解像度は最大1920×1080ピクセルで、フレームレートは同解像度で最大120。複数チャンネル動作もでき、エンコード遅延時間は高画質設定時で約1秒、低遅延設定時で約100ミリ秒だ。
また、アプリケーションインタフェースには、映像配信サービスのシステムに多く利用されている「FFmpeg」を採用。ユーザーは、自社のシステムに組み込んで容易に利用できる。
「H.264 Encoder on AWS」の利用例(クリックで拡大) 出典:ソシオネクスト
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