三菱マテリアルの高機能製品カンパニーは、次世代通信規格5G用アンテナ設計のソリューションサービスを開始した。最適なアンテナ設計や無線通信環境を提案していく。
三菱マテリアルは2020年8月31日、同社の高機能製品カンパニーが次世代通信規格5G(FR1/Sub-6)用アンテナ設計のソリューションサービスを開始したと発表した。
同社は、2017年12月にアンテナソリューションセンター(埼玉県さいたま市)を開設している。同センターではこれまで、4GとLPWA対応の無線製品について、通信性能評価を含む最適なアンテナ設計のソリューションサービスを提供してきた。
今回、同センターに、5Gの無線通信性能を測定するOTA(Over The Air)評価設備を導入。これにより、5Gやローカル5G向け無線製品についても、最適なアンテナ設計や無線通信環境を提案していく。
アンテナの通信性能は、基板や製品の形状でも変わる。そのため無線製品の開発では、アンテナ単体の評価だけでなく、実際に使う環境に近い状態での定量的なOTA測定の重要度が高い。今後、5Gの普及により、無線製品の小型化、高機能化が加速し、通信性能に影響を及ぼす要因も増えると予想されることから、アンテナ設計の高度な技術や無線通信性能の評価測定の重要度も増すと見込んでいる。
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