歯科切削加工用レジン材料が前歯用途として保険適用材料技術

クラレノリタケデンタルの歯科切削加工用レジン材料「カタナ アベンシア N」が、前歯用途として保険適用になった。新機能区分「特定保険医療材料 058 CAD/CAM冠用材料(IV)」に該当するほか、日本歯科材料協同工業組合の規格にも適合している。

» 2020年09月15日 13時00分 公開
[MONOist]

 クラレノリタケデンタルは2020年9月1日、歯科切削加工用レジン材料「カタナ アベンシア N」が前歯用途として保険適用になったことを発表した。前歯用途のCAD/CAM冠用材料としては、初の保険適用になるという。

 カタナ アベンシア Nは、同日の特定保険医療材料一部改正で追加された機能区分「特定保険医療材料 058 CAD/CAM冠用材料(IV)」に該当。また、日本歯科材料協同工業組合の規格(JDMAS)にも適合している。積層構造となっており、ブロック形状の上部がエナメル色、下部がボディー色で、間に中間色を含んでいる。

歯科切削加工用レジン材料 歯科切削加工用レジン材料「カタナ アベンシア N」(クリックで拡大) 出典:クラレノリタケデンタル

 独自の製造方法により、エナメル色からボディー色にかけて彩度と透明度が境目なく移行的に変化するマルチレイヤーを可能にし、前歯に適したクラウンを製作できる。また、超微粒子フィラーを高密度に配合したことで、加工表面が凹凸の少ない緻密な構造となり、優れた表面滑沢性と滑沢耐久性を可能にした。

積層構造イメージ図 積層構造イメージ図(クリックで拡大) 出典:クラレノリタケデンタル

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