一般的に要素サイズを小さくすれば、解析精度は上がります。要素サイズを5mmにしてみました。最大変形量は0.189mmで、理論値の87%です。だんだんと理論解に近づいてきました。
ミーゼス応力図の20mm方向の分布もサンドイッチ状に表示されるようになり、最大応力は12.3MPaで、理論値の82%。これもかなり理論解に近づきました。
ただ、要素サイズが5mmでも設計に使う数値としては不安があります。
ダメ押しで、要素サイズを2.5mmにして解析してみました。最大変形量は0.209mmです。理論値の96%まできています。
最大応力は13.5MPaとなり、理論値の90%となっています。
これくらいの精度になると、有限要素法も設計の確認として使えるかなぁという感じです。
今度は上記と同じモデルで、要素の次数を“2次要素”に変えて解析してみました。図は同じようなものなので省略しますが、全ての解析結果を表1にまとめました。
表1からいろいろなことが分かります。それらを箇条書きで考察していきましょう。
ここまでで分かることは、本稿の冒頭にも記述した次の一文です。
設計者CAEでは、四面体の2次要素を使う
最近のCAEソフトウェアは、自動メッシュ分割を使う場合、デフォルトが四面体2次要素となっています。ですから、気を使う必要はほとんどありません。ただ、自分が解析に使っている要素を意識的に確認して、把握しておくことは大切なことです。
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