コニカミノルタは、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT」の表現を拡張するAI技術を用いたシステムのデモンストレーションを実施した。人の姿勢を認識するAIアクセラレーターをLOVOTに接続し、人の姿勢や行動を認識できる。
コニカミノルタは2020年8月27日、GROOVE Xの家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」の表現を拡張するAI(人工知能)技術を用いたシステムのデモンストレーションを実施すると発表した。
両社は同年春より、LOVOTの表現力を拡張する画像IoT(モノのインターネット)、AI技術開発で協業している。具体的には、人の姿勢を認識するAIアルゴリズムを搭載したコニカミノルタのAIアクセラレーター(FPGAボード)をLOVOTに接続し、従来の人の認識能力に加え、その姿勢や行動を認識できるようにした。また、GROOVE Xの制御APIと連携させることで、LOVOTの表現力を豊かにする技術開発を進めている。
AIアクセラレーターへの姿勢推定アルゴリズムの実装には、コニカミノルタと東京大学が共同開発した高位合成コンパイラ「NNgen(エヌエヌジェン)」を採用している。
デモンストレーションは、同月28〜29日にオンライン開催の「オープンソースカンファレンス2020 Online/Kyoto」で実施。LOVOTが人の姿勢を認識してまねをする様子を披露した。
両社は今後の拡張案として、AIによる姿勢認識により、人のポーズの認識結果を生かした行動などを想定している。
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