既に多くの企業がOnshapeを採用しており、リアルタイムコラボレーションの実践、煩雑なファイル管理からの解放、リモートワークの実現などに関する高い評価が得られているという。
また、Onshapeのユーザーの6分の1がモバイルデバイスからの利用で、かつユーザーの4分の3がOnshapeを主要な設計システムとして業務に活用しているとのことだ。
最後に、これまでの経験から分かったこととして、財前氏は「SaaSプラットフォームがCADに非常に適しているということはもちろんだが、CADに加え、データ管理、ワークフロー、コラボレーション、分析といった各種機能が一体型で、同じ1つのプラットフォームの上で利用できる点が、Onshapeの高い評価につながっているのではないかと思う。また、コロナ禍において、既存の製品開発プロセスの課題はますます増幅される傾向にある。そうした中、リモートワークに対応でき、障害に強く、アジャイル型で、モバイル性に優れた新たな製品開発環境としてのニーズを満たすことができるのも、SaaSプラットフォーム(Onshape)の最大のメリットではないだろうか。チームの拠点数が多ければ多いほど、その利点を享受できるはずだ」と述べる。
その上で、「概要は理解できても、その効果を実感してもらうには触ってもらうのが一番。その際は、いきなりOnshapeを全面採用するのではなく、リモート、コラボレーションを必要とする、何か1つのプロジェクトから試してもらいたい」(財前氏)と呼び掛け、講演を締めくくった。
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