東芝デジタルソリューションズは、IoTやAI技術を活用して、作業員の位置や動作、発話などの情報を収集、可視化、分析する「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」の提供を開始した。必要な機器やソフト一式を貸与方式で提供する。
東芝デジタルソリューションズは2020年6月25日、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)技術を活用して、作業員の位置や動作、発話などの情報を収集、可視化、分析する「Meister Apps 現場作業見える化パッケージ」の提供を開始した。
Meister Apps 現場作業見える化パッケージは、リストバンド型生体センサーやビーコンなどのデバイス、データ収集、蓄積に必要なネットワークおよびPCなどの情報機器類、さらにデータの可視化や分析に必要なソフトウェアとテンプレート類一式をパッケージ化した、貸与方式のサブスクリプションサービスとなる。
作業エリアに設置したビーコンの電波をスマートフォンで受信して作業者の位置を特定したり、リストバンド型生体センサーに搭載した加速度センサーによって作業者の腕の動きを捉え、対象者の行動をディープラーニング技術で推定したりする機能を持つ。また、無線通信による作業者間の会話や、設備と連携して音声で異常を通知する仕組みも構築できる。
同パッケージの導入により、製造現場での非効率的な作業の抽出、可視化や、作業員の密集状況のチェック、遠隔での作業指示などができるようになる。製造現場の作業効率や生産性の向上に役立つだけでなく、作業員間の距離の確保にも活用できる。
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