インフラ監視や防災用に、LPWA対応の省電力IoT電源システムを発売へ製造業IoT

マクセルは、LPWA対応のIoT電源システムを開発した。アルカリ乾電池またはCR電池を搭載し、必要な時だけ電力供給してシステム全体の待機電力を削減する。防災機器やインフラ監視機器用の電源への利用を見込む。

» 2020年07月06日 08時00分 公開
[MONOist]

 マクセルは2020年6月10日、LPWA(Low Power Wide Area)対応のIoT(モノのインターネット)電源システムを開発したと発表した。アルカリ乾電池またはCR電池を搭載し、必要な時だけ電力供給するため、システム全体の待機電力を削減できる。防災機器やインフラ監視機器用の電源への利用を見込む。同年7月1日に発売の予定だ。

キャプション IoT電源システム「MD1825-CR35P-C2-LTH2」 出典:マクセル

 同システムは、ELTRES、ZETA、Sigfox、LTE-Cat.1の4種類のLPWA通信に対応。各LPWA機器用の通信ソフトウェアを搭載し、ユーザーは設置場所や性能、予算に合わせた通信方式を選択できる。

 防災用途を想定して、計測値や外部トリガーを利用した通常モードと緊急モードの切り替えが可能で、緊急時には頻繁な計測と通信をするように設定できる。電流検出、電圧検出、パルス検出機能を搭載する。

 電源出力電圧は3V、5V、12Vに対応し、各センサーや通信機へ、必要な時だけ電力供給できる。間欠運転に伴う突入電流抑制制御機能も搭載する。

キャプション システム構成図 出典:マクセル

 大きさは175×250×75mm。性能重視、長期使用に適した「CR」シリーズと、コスト重視、短期使用に適した「LR」シリーズを用意する。CRシリーズは−20℃から使用可能で、通信機固定ユニットや避雷ユニットもオプションで追加できる。LRシリーズは通信機固定ユニットのみ追加可能だ。

 また、同システムを採用した「水位監視用電池式IoT通信システム」もアイ・オー・データ機器から同年7月1日に発売する。

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