FreeCADでアセンブリってどうやるの? 2つのアプローチを検証してみた無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(3)(4/5 ページ)

» 2020年07月06日 10時00分 公開
[小林由美MONOist]

開発版「バージョン0.19」で、作業再開!(1)

 では、気を取り直して作業を再開しよう。FreeCADのバージョン0.19の起動画面は図15の通りだ。

図15 バージョン0.19の起動画面は、バージョン0.18とほぼ同じ 図15 バージョン0.19の起動画面は、バージョン0.18とほぼ同じ [クリックで拡大]

 スタート画面(図16)で、アイコンのグラフィックスが存在しないとのエラーが表示されるが、機能そのものにはあまり関係がなさそうなので、ひとまず無視して進めることにした。

図16 バージョン0.19のスタート画面 図16 バージョン0.19のスタート画面 [クリックで拡大]

 このエラーは、作業中にもちょこちょこと出てくるが、以後も無視していく。また、たびたび画面下部にレポートビューが表示され、赤色の文字が並ぶこともあるが、今回の作業そのものに大きな支障はないと判断し、同じくそのまま無視して作業を進めた。

 では、先ほどまでの作業で作成した3つのFreeCADデータ(FCStdファイル:assy、part1、part2)を開いてみよう。おそらく問題なく開けるはずだ。なお、バージョン0.19では、Assembly 4が標準ワークベンチになっているため、追加でアドオンする必要はない(図17)。

図17 3つのファイルを同時に開き、assyをアクティブにした状態 図17 3つのファイルを同時に開き、assyをアクティブにした状態 [クリックで拡大]

 assyをアクティブにし、画面上にあるアイコン「Insert a Part into the Assembly(アセンブリに部品を挿入する)」で、部品を読み込んでいく。果たして今回はうまくいくだろうか(図18)。

図18 「Insert a Part into the Assembly(アセンブリに部品を挿入する)」で部品を読み込む 図18 「Insert a Part into the Assembly」で部品を読み込む [クリックで拡大]

 表示されたウィンドウの中から「part1」を選び、[OK]する(図19)。

図19 part1とpart2が候補として表示される 図19 part1とpart2が候補として表示される [クリックで拡大]

 無事に取り込むことができた(図20)。

図20 無事、assyの中にpart1が取り込まれた 図20 無事、assyの中にpart1が取り込まれた [クリックで拡大]

 さらに、ステイ状の「part2」も同じ手順で取り込む(図21)。

図21 こちらも問題なし 図21 こちらも問題なし [クリックで拡大]

 こちらも無事に取り込めた。先程と同様に部品同士がめり込んでいるが、とりあえずこのままにしておく。

 Assembly 4には、現時点で合致の仕組みがないらしく、YouTubeのチュートリアルでも座標系(LCS)同士で合わせる組み立て方法が紹介されていた。ここでもその方法に準じてやってみる。

 まずpart1に、画面上部のアイコン「Create a new Coordinate System(新しい座標系を作る)」で、新しい座標系を追加する(図22)。

図22 「Create a new Coordinate System(新しい座標系を作る)」 図22 「Create a new Coordinate System(新しい座標系を作る)」 [クリックで拡大]

 そして、新しい座標系に分かりやすい名前(ここでは「kumitate1」とした)を付ける(図23)。

図23 新しい座標系に名前を付ける 図23 新しい座標系に名前を付ける [クリックで拡大]

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