テレワーク先からオンラインで立会解析ができるサービスを提供開始製造マネジメントニュース

沖エンジニアリングは、電子機器や電子部品の評価解析をオンラインで実施する「オンライン立会解析」サービスの提供を開始した。ユーザーは会社やテレワーク先から、同社試験所の解析設備、施設を用いた解析に立ち会いできる。

» 2020年06月30日 09時00分 公開
[MONOist]

 沖エンジニアリングは2020年6月11日、電子機器や電子部品の評価解析をオンラインで実施する「オンライン立会解析」サービスの提供を開始した。順次対象を広げ、2020年度6000万円の販売を目指す。

 同社はこれまで、電子機器、電子部品の評価解析サービスの1つとして「立会解析」を提供している。立会解析は、ユーザーが解析現場に立ち会うことで、必要な判断をその場で行えることから、短時間で解析を完了できる。今回提供を開始した新サービスは、この立会解析をオンラインで実施できるようにするものだ。

キャプション オンライン立会解析の様子 出典:沖電気工業

 同サービスにより、ユーザーは会社やテレワーク先から、沖エンジニアリングの試験所の解析設備、施設を用いた解析に立ち会いできる。これにより、解析現場までの移動時間や費用、新型コロナウイルス感染症への感染リスク、感染予防対策の負担を低減できる。責任者やエンジニアなど複数の担当者が従来よりも容易に立ち会いが可能になるため、判断時間や解析時間を通常の立会解析よりも短縮できる。

 自動車業界や航空宇宙業界、産業工作機器業界、医療業界などを対象に、まずは故障解析の中でも需要の多い、X線CT解析とロックイン赤外線発熱解析を先行して提供する。今後、防塵、防水試験などの特殊環境試験、化学分析、EMC試験分野にも拡大する予定だ。

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