組み込みソフトウェアとIIoTプラットフォームを連携、企業のIIoT化を促進:製造業IoT
ユビキタスAIコーポレーションは、PTCジャパンが運営する「PTC IoT/ARパートナープログラム」に加盟し、IIoT分野で協業する。両社の組み込みソフトウェアとIIoTプラットフォームが連携し、企業のIIoT化を支援する。
ユビキタスAIコーポレーションは2020年5月12日、PTCジャパンが運営する「PTC IoT/ARパートナープログラム」に加盟し、産業用IoT(IIoT)分野で協業すると発表した。ユビキタスAIコーポレーションの組み込みソフトウェア製品と、PTCジャパンのIIoTプラットフォーム「ThingWorx」が連携して、企業のIIoT化を支援する。
IIoTシステム連携イメージ(クリックで拡大) 出典:ユビキタスAIコーポレーション
ユビキタスAIコーポレーションは、産業向け通信規格OPC UAに対応した組み込みSDK「Matrikon FLEX OPC UA SDK」、セキュアIoT(モノのインターネット)サービス開発ソリューション「Edge Trust」、エッジAI(人工知能)および機械学習ライブラリ「Ekkono SDK」など、産業機器向けの組み込みソフトウェアを提供している。
PTCジャパンのThingWorxは、IIoTソリューションを迅速に開発するためのプラットフォームだ。AR(拡張現実)開発ツールや外部サービスとの連携など、豊富な機能を有する。
PTC IoT/ARパートナープログラムには、2020年5月12日時点で33社が加盟し、各社の製品や技術を活用して、IoTおよびAR市場におけるエコシステムの構築を目指している。今回の協業により、製造現場の効率化や最適化のためのデータ収集や可視化を促進するなど、産業分野の顧客企業のIIoT化を支援する。
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