大阪大学は、要時生成型二酸化塩素水溶液(MA-T)が、新型コロナウイルスを98%以上消毒できることを実証した。MA-Tを含む水溶液が1分間接触すると、ウイルスへの高い阻害効果が確認された。
大阪大学は2020年5月8日、要時生成型二酸化塩素水溶液(MA-T)が、新型コロナウイルスを98%以上消毒できることを実証したと発表した。MA-Tを含む水溶液が1分間接触すると、ウイルスへの高い阻害効果が確認された。
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MA-Tは、エースネットが開発した除菌、消臭剤システム。亜塩素酸イオンを主成分とし、反応する菌やウイルスが存在する時のみ、有効成分である二酸化塩素を必要な量だけ水の中で生成する要時生成型二酸化塩素水溶液だ。
今回、新型コロナウイルスを含む各種ウイルスについて、MA-Tを含む水溶液を1分間接触させた場合、有効に消毒できることを確認した。消毒効果の詳細については、今後の実験で検証予定だ。
既にその消毒効果については、MA-Tを0.01%含む水溶液がSARSコロナウイルスやMERSコロナウイルスにも有効であることが実証されており、日本のほぼ全ての航空機や多くのホテルで利用されている。反応すべきウイルスや菌がなければ主成分の亜塩素酸イオンの水溶液として存在するため、安全性、安定性に優れた除菌、消毒剤と言える。今後は、医療現場での二次感染防止、マスクや防護服の除菌対策としての使用が期待される。
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