ミマキエンジニアリングは、同社の3Dプリンタを活用した簡易式フェイスシールドの製作/無償提供プロジェクトにおいて、2020年5月20日時点で901件(合計2万9312個)の申し込みを受け、既に666件(合計1万5366個)分の出荷を行ったことを発表した。
ミマキエンジニアリングは2020年5月21日、同社の3Dプリンタを活用した簡易式フェイスシールドの製作/無償提供プロジェクトにおいて、同年5月20日時点で901件(合計2万9312個)の申し込みを受け、既に666件(合計1万5366個)分の出荷を行ったことを発表した。
簡易式フェイスシールドの提供希望先を募集して以降、病院、歯科、学校、介護施設、小売、流通、物流、美容院など、医療機関に限らず多くの業界・業種からの申し込みおよび問い合わせがあったという。
簡易式フェイスシールドのフレーム部を、同社と韓国Sindohとの共同ブランド品であるFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「3DFF-222」で製作。フレーム部の3Dデータは、神奈川大学 経営学部 准教授の道用大介氏が設計、公開したものを活用している。
また、シールド部に関しては、同社純正品の透明性の高いPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを使用し、カッティングには同社のフラットベッドカッティングプロッタ「CF22-1225」を活用するなど、自社内での一貫生産を実現する。
さらに、同社は多くの申し込みに対応するため、3Dプリンタによる造形方法の見直しも行った。これにより、製造時間の短縮が図れ、1日当たりの最大生産数を従来予定していた500個から750個まで高めることに成功。今後は製造工程の見直しも進め、省人化可能な生産体制の構築についても検討していくという。
同社は今回の取り組みで培ったノウハウを基に、今後も3Dプリント技術を活用した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に役立つ製品の製作に取り組んでいく方針を掲げる。また同時に、フェイスシールドに限らず、現場に役立つもの、必要とされるものに関するアイデアなどを積極的に募る考えを示している。
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