つくば市は、市内のスタートアップと連携し、新型コロナウイルスの飛沫感染を予防するフェイスシールドを3Dプリンタで製作した。3Dプリンタの活用により、フェイスシールドを必要とする医療機関に迅速に納品した。
つくば市は2020年4月23日、市内のスタートアップと連携し、新型コロナウイルスの飛沫感染を予防するフェイスシールドを3Dプリンタで製作したと発表した。
製作用の資材は同市が提供し、revot(レボット)が製作を担当。第1回の打ち合わせを同月16日午前中に実施後、同日午後に試作品1号を作った。型や素材は、医療現場の意見も聞きながら複数の中から適したものを選んでいる。その後の打ち合わせを経て、同月22日に医療機関へ85個を納品した。3Dプリンタの活用により、迅速に納品できたという。
今回のプロジェクトは、産業技術総合研究所上級主任研究員 小田啓邦氏が提案した。3Dプリントに関しては神奈川大学准教授の道用大介氏が考案したモデルを活用している。
同市では、これまでも医療機関などへのヒヤリングを通して、必要な防護資材を提供してきた。今後もさまざまな方策を講じて不足物資を必要な現場へ届ける。
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