汎用OSを制御できる仮想化機能をリアルタイムOSに組み込み組み込み開発ニュース

イーソルは、同社のスケーラブルリアルタイムOS「eMCOS」に仮想化機能を組み込んだ「eMCOS Hypervisor」を発表した。リアルタイムOSと汎用OSのアプリケーションを1台のハードウェアプラットフォーム上で同時に実行できる。

» 2020年05月20日 14時00分 公開
[MONOist]

 イーソルは2020年4月21日、同社のスケーラブルリアルタイムOS「eMCOS」に仮想化機能を組み込んだ「eMCOS Hypervisor」を発表した。

 eMCOS Hypervisorでは、リアルタイムOS上のリアルタイムアプリケーションとLinuxやAndroidなどの汎用OS上のリッチアプリケーションを、1台のハードウェアプラットフォーム上で同時に実行できる。高いリアルタイム性や安全性を確保しながら、柔軟なミックスドクリティカルシステムの構築ができる。

 また、eMCOSのスケジューリング機能を同じハードウェアプラットフォーム上のゲストOSでも利用できる。汎用OSのブートシーケンスのカスタマイズも容易に行える。

 SoCに結合した固有のドライバなども容易に移植可能だ。ユーザー空間に置かれた仮想マシンモニター上で大部分の処理をするため、ゲストOSおよび仮想マシンに異常が発生した際もシステム全体のクラッシュを防げる。

キャプション 「eMCOS Hypervisor」の構成(クリックで拡大) 出典:イーソル

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