マルチコア/メニーコア環境向けの構造記述仕様SHIMが国際標準規格に認定組み込み開発ニュース

イーソルのマルチコア、メニーコア環境向け構造記述仕様「SHIM」が「IEEE Std 2804」として認定された。SHIM XMLの利用により、並列化支援ツールなどが多くのプロセッサに低コストで対応可能になる。

» 2020年02月28日 14時00分 公開
[MONOist]

 イーソルは2020年2月6日、IEEEのワーキンググループ(WG)の1つ「IEEE C/DA/SHIM WG(IEEE Computer Society/Design Automation/Software-Hardware Interface for Multi-many-core Working Group)」において、マルチコアおよびメニーコア環境向けの構造記述仕様「SHIM」が「IEEE Std 2804」として認定されたと発表した。

 IEEE C/DA/SHIM WGは、ソフトウェア視点のハードウェアアーキテクチャ記述に関して標準仕様を策定するため、2019年2月に発足したWGで、同社の取締役CTO 兼 技術本部長の権藤正樹氏がチェアを務めている。

 SHIMは、マルチコア、メニーコアプロセッサの属性情報をXMLで記述するインタフェース。SHIM XMLを利用することで、パフォーマンス解析や自動並列化コンパイラなどの並列化支援ツールや、OS、ミドルウェアのコンフィギュレーターなどが、多くのプロセッサに低コストで対応可能になる。

キャプション 「SHIM」利用イメージ(クリックで拡大) 出典:イーソル

 今回、SHIMが国際標準規格として認定されたことで、技術開発や仕様策定活動がさらに進み、SHIM仕様が世界的に普及することが期待される。

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