アドバンテックは、LoRaWAN通信対応のワイヤレス振動センサー「WISE-2410」を発売した。簡単な設置で回転機械の振動をリモート監視でき、機械状態の把握や保全作業を効率化する。
アドバンテックは2020年3月18日、LoRaWAN通信対応のワイヤレス振動センサー「WISE-2410」を発売した。価格は5万円(税別)だ。
WISE-2410は、モーターやファンなどの回転機械の振動や温度データをワイヤレスで送信するIoT(モノのインターネット)センサー。84.7×48.3mmの小型筐体に3軸加速度センサーと温度センサーを内蔵し、小型電池で約3年間駆動する(1時間に1回送信した場合)。
回転機械へは、ねじ止めで取り付けるか、別売りのマグネットベースを使って置くだけとなる。測定データはLPWA(Low Power Wide Area-network:省電力広域ネットワーク)の1つであるLoRa通信を利用し、任意の時間間隔でLoRaWANゲートウェイに送信する。
ゲートウェイからはクラウドやローカルPC、サーバの既存システムへ取り込んだり、別のアプリケーションで管理したりできる。測定値から振動値の評価はISO 10816-3(JIS B 0906)の回転機械の評価基準か、既存の評価基準を用いる。
回転機械の振動監視システムは専門的かつ高価で、センサー設置に配線工事が伴うため、容易に導入できないという課題があった。簡単に設置して回転機械の振動をリモート監視できるWISE-2410は、機械状態の把握や保全作業を大幅に効率化する。
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