ガソリンエンジン向けターボチャージャー工場を拡張、北米の需要拡大に対応工場ニュース

IHIは、ガソリンエンジン向けターボチャージャーの生産拠点IHI Turbo Americaの工場を拡張した。製造ラインの増設と建屋増築で生産体制を強化し、北米における需要拡大に対応する。

» 2020年02月25日 07時00分 公開
[MONOist]

 IHIは2020年1月28日、ガソリンエンジン向けターボチャージャー(車両過給機)の生産拠点IHI Turbo America(ITA)の工場を拡張したと発表した。資本金は770万ドル(約8億4300万円)で、1万1600m2だった延床面積は3万4200m2になる。

キャプション ITAの全景(左側のシルバーの屋根が新建屋) 出典:IHI
キャプション ITAの全景 出典:IHI

 今回の工場拡張は、北米市場における複数の大型プロジェクトに対応するためのもの。建屋の増築と組み立てなどの設備を導入し、2020年以降の量産開始を目指す。工場拡張により、2018年度に約20万台だったターボチャージャーの生産能力は、2021年度には約150万台になる予定だ。

 北米市場では近年、ターボチャージャーの需要が増加しており、2020年には500万台超えを見込む。ITAは需要の伸びを背景に、2016年度に開始したターボチャージャーの量産数を伸ばしている。IHIは2017年11月、デトロイトに営業、開発拠点を開設し、北米自動車メーカーへの営業を強化。さらに、ヨーロッパ拠点との連携により、北米に進出しているヨーロッパのメーカーへに対する営業強化を図る。

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