リコー、中国広東省にオフィスプリンティング機器の新工場稼働工場ニュース

リコーは、中国広東省東莞市に設立したオフィスプリンティング機器の生産会社「Ricoh Manufacturing」の新工場を2020年4月より稼働する。中国国内の生産拠点を再編し、グローバル生産体制を強化する。

» 2020年02月07日 07時00分 公開
[MONOist]

 リコーは2020年1月9日、中国広東省東莞市に設立したオフィスプリンティング機器の生産会社「Ricoh Manufacturing(China)」の新工場を同年4月より稼働すると発表した。新工場の生産開始に伴い、中国国内の生産拠点を再編し、グローバル生産体制を強化する。

 Ricoh Manufacturing(China)は、複合機やプリンタなどのオフィスプリンティング機器のグローバル集約生産拠点として設立された。同工場では、IoT(モノのインターネット)による販売、製造データの活用、最先端のロボットや自動化設備の導入などにより、デジタルマニュファクチャリングを推進していく。

 また、これまで消費地拠点で対応していたカスタマイズ生産を高効率化し、ユーザーの稼働データと製造データを一元管理することで、機器の稼働品質の向上を目指す。

キャプション オフィスプリンティング機器の生産会社「Ricoh Manufacturing(China)」(クリックで拡大) 出典:リコー

 リコーでは、新工場の生産開始に伴い、中国国内の生産拠点を再編する。同年春には中国深セン市の「Ricoh Asia Industry(Shenzhen)」、同年秋には「Ricoh Components & Products(Shenzhen)」の生産を終了する。

 今回の生産拠点再編により、デジタル技術を活用した次世代生産システム構築を加速させる。アジア地域の集約量産拠点である、タイの「Ricoh Manufacturing(Thailand)」と連携した主要複合機の並行生産を強化する。さらに、部品の共通化や最適なサプライチェーンの構築を進め、迅速にニーズに対応する体制を整え、さまざまなリスクに対するBCP強化を図るとしている。

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