令和のETロボコンはベストタイム方式、「リミッター外し」で一発逆転も〜ETロボコン2019チャンピオンシップ大会〜ETロボコン2019(3/4 ページ)

» 2020年01月21日 10時00分 公開
[大塚実MONOist]

プライマリークラスは新ルールで"幻の優勝"も

 デベロッパー部門のプライマリークラスは、2輪倒立振子の「EV3way-ET」を使った競技になる。アドバンストクラスと同じように、前半の走行と、後半の難所で構成されており、走行タイムからボーナスタイムを引いたリザルトタイムで順位が決まる。難所は「シーソー」と「ルックアップゲート」で、これは前回までと同様だ。

走行体は2輪のため、シーソーでバランスを崩しやすい 走行体は2輪のため、シーソーでバランスを崩しやすい(クリックで拡大)

 プライマリークラスのボーナスタイムは、最大で29秒だ。Rコースのルックアップゲートでは、全22チーム中、約3分の1のチームがパーフェクトを達成していたが、Lコースのシーソーは転倒が目立ち、達成したのはわずか2チームのみ。優勝したのは、そのうちの1チームである「RoboOhta + M & C」(群馬大学理工学部 & 日本精工ステアリング&アクチュエータ技術センター)。

RoboOhta + M & C(Lコース)。最後の走行で逆転優勝を決めた(クリックで再生)

 プライマリークラスの順位は、新ルールの影響を大きく受けた。1〜3位のチームは、いずれも片方のコースを失敗しており、従来の合計タイム方式であれば、優勝は難しかった。両コースで好タイムを出し、合計では1位だった「なまはげパンダ」(日立ソリューションズ・テクノロジー)は6位に沈み、不運だったといえるかもしれない。

プライマリークラス優勝の「RoboOhta + M & C」チーム プライマリークラス優勝の「RoboOhta + M & C」チーム(クリックで拡大)
順位 チーム名
1位 RoboOhta + M & C(群馬大学理工学部 & 日本精工ステアリング&アクチュエータ技術センター)
2位 tadaima R(情報技術開発)
3位 tadaima G4(情報技術開発)
表 プライマリークラスの総合結果

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