BlackBerryの「QNX Hypervisor 2.0 for Safety」が、第三者認証機関のテュフ・ラインランドから、自動車分野の機能安全規格で最高水準となる「ISO 26262 ASIL D」認証を取得した。
»2020年01月10日 14時00分 公開
[MONOist]
BlackBerryは2019年12月9日(現地時間)、同社の車載用ソフトウェア「QNX Hypervisor 2.0 for Safety」が、第三者認証機関のテュフ・ラインランドから、自動車分野の機能安全規格で最高水準となる「ISO 26262 ASIL D」認証を取得したと発表した。
QNX Hypervisor 2.0 for Safetyは、仮想化技術を利用して、複数のOSを1つのSoC上に共存させることができる。高い安全性と信頼性を必要とするセーフティクリティカルなシステムをパーティション化し、非セーフティクリティカルなシステムと分離できるため、重要なシステムを隔離し、システム障害時にも安全な管理を保証する。例えば、ボディードメイン制御とインフォテインメントを分離することができる。
今回、ASIL D認証を取得したことで、自動車メーカーやシステム開発者は、安全認証にかかるコストと時間を削減できる。また、ISO 26262 ASIL Dに加えて、「IEC 61508 SIL 3」の認証も取得。これにより、車載コントローラーや、仮想化が必要な組み込みシステムに向けて、セキュリティと信頼性の高い開発を支援する。
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