矢野経済研究所は、国内M2M市場の調査結果を発表した。2018年度の国内M2M市場は2010億円で、対前年度比7.5%増となっている。主要3通信キャリアやMVNOのサービスが堅調に推移しており、前年度に続き市場が拡大した。
矢野経済研究所は2019年12月9日、国内M2M市場(事業者売上高ベース)の調査結果を発表した。2018年度の国内M2M市場は2010億円で、対前年度比7.5%増となっている。
LTE対応の通信モジュールを中心に、主要3通信キャリアやMVNOのサービスが堅調に推移しており、前年度に続き市場が拡大した。2019年度は対前年度比6.0%増の2130億円と予測している。LTE対応の通信モジュールの導入が一巡し、MVNO関連の需要もやや落ち着きを見せていることで成長率は低下したものの、引き続き市場は拡大している。
IoT(モノのインターネット)市場の拡大で従来のM2MがIoTに置き換わる傾向があり、将来的にM2Mという呼称がなくなる可能性はあるものの、M2M市場そのものは2020年度以降も引き続きMVNO関連分野での新規需要の開拓が見込まれている。同研究所は、2023年度の国内M2M市場を2570億円と予測する。
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