エンデュランス競技終了後に静岡理工科大学のピットを訪れました。チームリーダーの齋藤駿(以下SS)さんにお話を伺いました。
S いい走りでしたね! 初のFINAL6で走れた要因は?
SS 1番は今年(2019年)はたくさん走り込めたことです。
S と言うことはマシンはかなり早く出来上がったの?
SS 支部走行会の時ですからそうでもないんです。しかもセッティングが出たのが2週間前、そこからは耐久性を確認するために毎日のようにデイトナさん(オートバイのアフターパーツメーカー)のテストコースで走り込ませていただきました。
S 走りはかなり安定していて、見てて気持ち良かったですよ。
SS 結構パイロンタッチしちゃいました。リアが先に出るようなセッティングをしたのですが、タイヤがかなりタレてきちゃって、その特性が顕著に出過ぎました。
S 路面温度上がってたものね。エンジンは何を使っているんでしたっけ?
SS スズキRMX450です。
S 木村鋳造所さんの大きなステッカーが貼ってありますね。この会社、私大好きなんですよ。フルモールドと言う難易度の高い鋳造法をデジタルエンジニアリングを駆使して付加価値の高い鋳物を作り続けてる。
SS カウルの金型製作などを支援していただいています。
S 総合で何位くらいになりそう?
SS 20位くらいでしょうか……静的審査の成績が悪いんです。
S レポートにもあったけど、あのプレゼンテーションの順位はちょっとまずいよね……。以前、プレゼンテーションを私に事前に見せていただいて、何か所かアドバイスしたら8位に入った時があったよ。そういうスポンサーもありだから言ってね。
SS ありがとうございます。まだまだいろいろ課題があります。来年(2020年)のチームリーダーを紹介しますね。(ここで宿島圭太さん登場)
S 今回1番変わったところはどこですか?
SS ウイングですね。やはりエアロデバイスは効きますね。外して走ってみるとその効果は本当によく分かります。
S 他のチームは遠くから来ているのだから地の利も生かしてさらに上位に行きたいよね。今回のFINAL6を1つのきっかけにして、静的審査ももっと上位に入らないとね。引き続きスポンサーを続けさせていただきますので頑張ってね!
おふたり ありがとうございます!
大会会場からクルマで10分もかからない位置にある静岡理工科大学。メンバーによっては大会期間中にも自宅に帰れます。学生フォーミュラは「だから有利」などと言う生易しいものではありませんが、今大会はオートクロス6位(=FINAL6入り)エンデュランス11位、総合14位と好成績を収めることができました。静的審査のレベルアップをすれば1桁ゼッケンも目の前です。引き続き同校の活躍を期待します。
次回は大会の最後を飾るエンデュランス最終レースの模様と、日本工業大学、京都工芸繊維大学、そして初優勝を飾った名古屋工業大学のピットレポートをお伝えします!
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