ルネサス エレクトロニクスは、半導体の設計情報であるIPの販売を拡大する。7nmのSRAMやTCAMなど先端プロセスのIPや、Ethernet TSNなど先進規格のIPなどを提供する。
ルネサス エレクトロニクスは2019年10月24日、半導体の設計情報であるIP(Intellectual Property)の販売を拡大すると発表した。最新のプロセスを採用したメモリIPやインタフェースIPなどを提供する。
同社は第1弾として、2018年9月より「RX」「SH」などのCPUコア、モーター用タイマーIP、USBコアなど40種類以上のIPライセンスを提供している。
今回は、7nmのSRAM(Static Random Access Memory)やTCAM(Ternary Content Addressable Memory)など先端プロセスのIPや、Ethernet TSNなど先進規格のIPなどの提供を開始する。
また、ユーザーのシステム開発を支援するため、コンサルティングや半導体の受託設計、ツール提供など、ユーザーのニーズに対応できるパートナー企業の紹介も開始する。これにより初心者のユーザーは、カスタム半導体開発やFPGA開発に対するハードルが下がる。上級者のユーザーには、先進のIP情報を生かしたモデルベース設計開発環境を紹介するなど、ユーザーの技術革新と製品開発の加速をサポートする。
今後は、AI(人工知能)アクセラレーターとして注目が集まるPIM(Processing-in-Memory)を含めたシステムIPの提供を予定している。半導体メーカーなどは、5Gのネットワーク用ASIC(セミカスタムIC)や次世代のAIチップなどの早期開発、競争力のあるIPへの資源集中ができるとしている。
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