ダッソー・システムズでは、設計ツールであるCADソフトウェア「CATIA」や「SOLIDWORKS」などの他、「3DEXPERIENCEプラットフォーム」としてこれらの3Dデータをさまざまな用途で活用できる基盤を提供している。さらに今回のイベントの中心となる「DELMIA」はデジタル製造用ソフトウェアで、設計から製造、保全活動まで製造業の活動を包括的に支えられる点が特徴となっている。
同イベントでは「ワークショップ」として、「DELMIA」を活用し、8つの工程を体験できるコーナーを用意。モノづくりの流れを包括的に表現することで、ダッソー・システムズの持つソリューション範囲の広さを訴えるとともに「持続可能性」の価値を訴えた。
ワークショップで紹介された8つの工程は以下の通りである。
例えば、「保全技術」としては「DELMIA」を活用し保全の手順などを用意する他、VR(仮想現実)などを活用することで事前にトレーニングを行い、教育コストを削減したり、保全の負荷を低減したりできる様子を紹介した。
「コラボレーションとリーン活動の実践」と「運用と監視」ではそれぞれのコーナーを通信で接続し、製造現場をイメージした「運用と監視」コーナーの担当者と、管理部門をイメージした「コラボレーションとリーン活動の実践」コーナーの担当者がリアルタイムで情報のやりとりを行いながら、製造現場の課題を解決していく様子を示していた。
また「ロボットプログラミングと仮想試運転」では、ロボットプログラミングのパターンを組み合わせることでロボットプログラミングそのものの負荷を軽減する提案を行った他、ロボットの動きをリアルタイムで仮想空間に再現する「デジタルツイン」を実現。仮想空間でのシミュレーションで干渉チェックを行うなど、仮想試運転の価値を訴えた。
ヴァンドリー氏は「製造業にとって、破壊的な変化が起こっている中で、市場の要求に応え、持続可能性をもたらす手段の1つがデジタル変革である。デジタルツインを作ることで、オペレーションの無駄を省いて最適化し、新たな価値創出に集中できるようになる」と訴えていた。
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