エコー・ジャパンは、店内に設置した3Dプリンタで製作するカスタマイズシューズ「QUANT-Uカスタマイゼーション・プロジェクト」の女性向けサービスを開始し、常設店を東京の伊勢丹新宿店にオープンした。
エコー・ジャパンは2019年8月28日、店内に設置した3Dプリンタで製作するカスタマイズシューズ「QUANT-U(クアントゥー)カスタマイゼーション・プロジェクト」の女性向けサービスを開始し、常設店を東京の伊勢丹新宿店にオープンした。
3D足型計測と、シリコーン製ミッドソール制作、ミッドソールを装着する専用シューズをセットにして7万6000円(税別)で販売。ハイカットシューズは8万円(税別)となる。
QUANT-Uとは、店内に設置した3Dプリンタを利用したカスタマイズシューズのプロジェクトだ。生体力学や解剖学を用いて設計された3D足型測定器とAI(人工知能)を搭載したセンサーが、静止時と歩行時の足の特徴をデータ化。そのデータをシリコーン素材のミッドソールに反映し、計測から約60分で3Dプリンタが出力する。カスタマイズミッドソールは専用のシューズ「SOFT 8 QUANT-U EDITION(ソフトエイト クアントゥー エディション)」に装着される。
QUANT-Uカスタマイズミッドソールは次の3つのステップで完成する。
1つ目のステップでは、3D足型計測器で立体的にユーザーの足をスキャンし、デジタル足型を製作する。靴内のデータをセンサーで計測し、圧力センサーと加速度計を用いて歩行の特徴をデータ化する。
2つ目のステップでは、計測したデータを用いてミッドソールを製造。形状を数値化した後に、さまざまな構造シミュレーションのパターンの中から着用者に最もフィットしたものを選択する。
最後のステップでは、店内3Dプリンタでシリコーン素材のミッドソールを出力。ローカットモデルは10色、ハイカットモデルは2色から好きなカラーを選択できる。
いまさら聞けない 3Dプリンタ入門
3Dプリンタは臨界点を突破したのか
「単なる試作機器や製造設備で終わらせないためには?」――今、求められる3Dプリンタの真価と進化
靴にもマスカスタマイゼーションの波、店頭でシューズを作る体験は売れるのか
デジタルツインで3Dプリンタの性能改善、そしてパーツ製造の完全自動化も実現
後発でも勝負できる! HPの3Dプリンティング事業が目指すものCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング
よく読まれている編集記者コラム