ZOZOMATの予約受付は2019年6月から開始されており、ZOZOMATは受付初日で20万件を超える注文があった。常井氏は「このユーザーの半数が実際に足を採寸したとしても、10万件もの足のサイズデータが集まる。民間企業で、足のサイズデータをこの規模で持つところは少ないのではないか。ブランドから見ても、豊富な足のサイズデータは販売促進や商品開発の面で魅力はあるだろう」と期待をにじませる。
一方で、「データを集めることが目的ではないので、データ件数などで数値目標はない」とし、「オープンイノベーションを実現するために、ZOZOと面白いことができる会社を募集したい」と常井氏は協業を呼び掛けた。
また、体型データを活用して出店ブランドの商品をマルチサイズ展開し、ZOZOTOWN上で販売するサービス「マルチサイズプラットフォーム(MSP)事業」を2019年秋から開始する予定だ。常井氏は「あこがれのブランドの服や靴を、自分に合った理想のサイズで購入できる」と説明。同事業への参画について、複数のブランドと話し合いを進めている状況とし、「現在ZOZOTOWNに出展していないブランドからも引き合いを得ている」と明かした。
ZOZOTOWNは2018年の出荷額ベースで靴商品取扱高が約361億円だった。同社はZOZOMATによって靴カテゴリーの商品取扱高を一足飛びに成長させる考えだ。
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