ニューバランスが3Dプリント技術を活用した「TripleCell」搭載モデルを国内販売:3Dプリンタニュース
Formlabsは、ニューバランスがFormlabsの3Dプリンティング技術と両社の共同開発による新素材を活用した「TripleCell」と呼ばれるミッドソール向け新プラットフォームを開発したことを発表した。
3DプリンタベンダーのFormlabsは2019年6月28日(現地時間)、スポーツシューズメーカーのNew Balance(ニューバランス)が、Formlabsの3Dプリンティング技術と両社の共同開発による新素材を活用した「TripleCell」と呼ばれるミッドソール向け新プラットフォームを開発したことを発表。これに併せ、TripleCell搭載フットウェア製品の第1弾としてニューバランスは「990 Sport」の販売を開始した(現地販売価格:185米ドル)。
「TripleCell」を搭載したニューバランスの新モデル「990 Sport」
両社は2017年に、アスリート向けフットウェアのための高性能素材、ハードウェアおよび製造プロセスを開発するための協業関係を発表している。この取り組みを通じて、Formlabsの材料チームは高いエネルギーリターン、引裂き抵抗、伸張性を兼ね備えた独自のフォトポリマー樹脂「Rebound Resin(リバウンドレジン)」を新開発。今回発表のミッドソール向け新プラットフォームTripleCellの造形には、このRebound Resinが用いられており、現在米国のニューバランス工場内でのみ製造が行われている。
990 Sportは、同社フラグシップモデルの「990v5」と同じ“Made in USAモデル”でありながら、弾力性を備えた格子(ラティス)構造のTripleCellをミッドソールの踵部に搭載し、高いクッション性能を実現。さらに、990v5と比較して約10%の軽量化が図られているという。
「TripleCell」向けに開発された新素材「Rebound Resin」によって造形された「990 Sport」のミッドソールの踵部
なお、990 Sportの国内展開については、2019年6月29日からニューバランス公式オンラインストア、ニューバランス原宿およびニューバランス六本木19:06で限定販売を開始。販売価格(税別)は2万9800円で、カラーはブラック、サイズは(Dワイズ)25.0〜28.5cmで展開する。
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