圧電素子音声出力技術が子ども用ハブラシに採用組み込み採用事例

CRI・ミドルウェアの圧電素子音声出力技術「D-Amp Driver」が、京セラとライオンが共同開発した子ども向け仕上げ磨き専用ハブラシ「Possi」に採用された。

» 2019年08月08日 08時00分 公開
[MONOist]

 CRI・ミドルウェアは2019年7月18日、京セラとライオンが共同開発した子ども向け仕上げ磨き専用ハブラシ「Possi(ポッシ)」に、同社の圧電素子音声出力技術が採用されたと発表した。

photo 子ども向け仕上げ磨き専用ハブラシ「Possi」 出典:CRI・ミドルウェア

 Possiは、京セラ製の圧電セラミック素子がブラシのヘッド部分に埋め込まれ、ブラシが歯に当たるとヘッド部分から歯に振動(音)が伝わり、音楽などを楽しめる。この圧電セラミック素子の駆動制御アンプとして、同社の圧電素子音声出力技術「D-Amp Driver」が採用された。

photo 「D-Amp Driver」採用イメージ 出典:CRI・ミドルウェア

 D-Amp Driverは、組み込みマイコンのON/OFF信号のみで高品質なサウンドを再生する、「D-Ampシステム」の中核をなすミドルウェア。従来はブザー音など発振音しか再生できなかった圧電素子による、音声発話や音楽再生を可能とする。

photo 「D-Ampシステム」のイメージ 出典:CRI・ミドルウェア

 消費電力が低く、電池で駆動する。また、Hブリッジ回路をトランジスタで構成できるため、部品コストの削減や回路の小面積化が可能となる。

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