ZWSOFTは、より速い操作が可能なCADソリューション「ZWCAD 2020」を発表した。従来の「ZWCAD 2019」と比較して、よく使用されるコマンドと操作が平均150%、図面展開が32.4%、図面読み取りが73.5%速くなった。
ZWSOFTは2019年7月22日、従来製品の安定性はそのままに、より速い操作が可能なCADソリューション「ZWCAD 2020」を発表した。マルチコアプロセッサテクノロジーにより、従来の「ZWCAD 2019」と比較して、よく使用されるコマンドと操作が平均150%、図面展開が32.4%、図面読み取りが73.5%速くなった。
新たにデータの抽出機能を搭載。オブジェクトのプロパティやデータを抽出し、編集中の図面にそれらをテーブルとして挿入できる。「.csv/.xls」形式の外部ファイルにエクスポートすることも可能だ。測定や購入のためにプロジェクトデータが必要な場合、より効率的に図面からデータを抽出できる。
また、「PDFアンダーレイマネージャー」により、参照している各PDFファイルの基本情報を確認できる。PDFファイルを直接PDFリーダーで開いたり、配置場所を見つけてそれらをデタッチし、図面を確認しやすくしたりすることも可能だ。注釈が多い図面を開く際は、不要なスケールリストを削除し、注釈スケールリストをデフォルトの状態にできる。
新しいインタフェース機能も追加された。ラスター画像の作成・編集に用いる「ZTILライブラリ」、エンティティからフェイスデータの抽出に使用する「zcreEntityToFaces」、3Dモデリング用の「Amodelerライブラリ」などだ。他に、マイクロソフトのビジュアル・スタジオ・コードを用いて開発したLISPデバッガを搭載。コードを1つずつ、またはステップごとに確認して簡単にデバッグできる。
オブジェクトが重なっている場合には、「SELECTIONCYLING」を入力してデフォルト「-2」の設定を「2」に変更することで、任意のオブジェクトを選択しやすくなる。設定変更後は、重なり合ったオブジェクトの選択時に、「セレクションセット」というダイアログボックスが表示され、任意のオブジェクトを選択しやすくなる。
補助線の代わりに、「TKトラッキング」機能も搭載した。後で消す必要がない仮想補助線を作り、点を任意の位置に直接配置できるため、描画効率が大幅に向上した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.