柔軟性と精度の高い造形を可能にする軟質フィラメントを追加:3Dプリンタニュース
日本3Dプリンターは、FDM(熱溶解積層)方式「Raise3D シリーズ」に、ゴムおよびプラスチック製品の製造販売を手掛けるホッティーポリマー製の軟質フィラメント「HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)」を純正材料として追加したことを発表した。
日本3Dプリンターは2019年8月1日、FDM(熱溶解積層)方式「Raise3D シリーズ」に、ゴムおよびプラスチック製品の製造販売を手掛けるホッティーポリマー(東京都墨田区)製の軟質フィラメント「HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)」を純正材料として追加したことを発表した。
従来、柔らかいフィラメントは造形の際に失敗するケースが多く見られた。しかし、HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)は軟質でありながら、フィラメント化の時点では硬質フィラメントに近く、剛性が高く、芯があり、縦方向に伸びにくいという特性を備えるため、安定した造形が可能。これにより、これまで難しいとされてきた柔軟性のある試作品が造形可能となり、使用できる幅がより一層広がるという。
HPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)紹介動画
日本3Dプリンターは、2017年2月からRaise3D シリーズの日本総代理店として国内での販売およびサポートを手掛けている。Raise3Dは、0.01mmの積層ピッチによる高精度の造形が可能で、独自開発のソフトウェアが付属する。また、タッチ操作や10種類超のフィラメントが使用できるなど、企業での試作品づくりや研究機関、研究室での活用に最適だとする。
さらに、同社は「日本OFP(Open Filament Program)」にも取り組む。日本OFPでは、さまざまなフィラメントをRaise3Dでテスト造形し、使用可能の判断が出たフィラメントを随時追加する。この取り組みにより、責任を持って使用できるフィラメントの種類を増やすことで、3Dプリンタの使用用途や実用性の拡大に貢献したい考えだ。今回のHPフィラメント(スーパーフレキシブルタイプ)の追加もその活動の一環である。
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