アシックスは、産業用ロボットによるシューズ自動生産システムを自社工場である山陰アシックス工業へ導入し、主にタウンユースとして使われるライフスタイルシューズの生産を開始した。
アシックスは2019年6月12日、産業用ロボットによるシューズ自動生産システムを自社工場の山陰アシックス工業(鳥取県境港市)へ導入したと発表した。同システムを使用し、主にタウンユースとして使われるライフスタイルシューズの生産を開始した。
今回、山陰アシックス工業へ導入した生産システムは、主にシューズの甲被と靴底の貼り合わせ工程の一部を自動化したもので、ロボットが接着面をプラズマ加工し、接着剤を塗布する。
同システムは、アシックスが生産を通じて培った知見を基に、アシックススポーツ工学研究所で研究、設計したもので、安川電機の産業用ロボットを利用している。今回の導入およびシューズ生産の開始により、生産工程における一人当たりの生産数を約4割向上できるとしている。
今後は、同システムの改善を進め、生産効率を従来比で2倍以上、生産速度を従来比1.5倍以上に高める予定だ。また将来的には、ロボットを用いた自動生産技術を拡大適用し、ユーザーが求める製品を時期に応じて提供するシステムを構築するとしている。
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