キヤノンITソリューションズは、EDAを用いて駐車場の満空情報をリアルタイムで知らせるシステムのデモを披露した。機能は2つある。1つは、駐車場の監視カメラを使って駐車スペースに空きが出たことを検知して周辺にいるドライバーにプッシュ通信で知らせる機能。もう1つは、監視カメラで不審者を検知し、クルマのオーナーやセキュリティ会社などに知らせる機能だ。
このシステムの場合、動的データになるのが駐車スペースの空きや不審者の検知情報、駐車場を利用したいドライバーが乗るクルマの現在位置であり、静的データは駐車場の位置などになる。
今回の展示会のために開発したデモシステムになるが、VANTIQを使うことにより2日程度で開発できた。「VANTIQを使わない場合には1〜2カ月かかるだろう。GUIベースでシステムを組めること、スマートフォン向けにランタイムが用意されていることなどもあり、開発は容易だ」(キヤノンITソリューションズの説明員)という。
オージス総研と宇部情報システムは、プラントなどプロセス系工場に広く採用されているOSIsoftの「PI System」とVANTIQのコラボレーションについて提案した。展示は、AIカメラで設備の破損を検知したら、保守作業員のタブレット端末に修理作業をアサインするという内容でVANTIQのみを用いているものの、プロセス系工場のセンサーデータの扱いが得意なPI Systemと連携すれば、さらなる機能拡張が可能だという。
米国では、VANTIQとOSIsoftが既に協業しているものの、日本国内では両社製品の連携は進んでいない。「VANTIQのパートナーのオージス総研と、OSIsoftのパートナーの宇部情報システムが協力することで、顧客のニーズを掘り起こしていきたい」(両社の説明員)としている。
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