紙巻きたばこの製造も全自動で行われ、巻き上げ機、直結機(リザーバー)、小箱成型機、フィルム包装機、カートン包装機、ラベリング装置、段ボール包装機がそれぞれベルトコンベアなどで接続されている。今回見学した製造ラインでは1分間に1万4000本を製造する能力を持つという。
まず、原料の「刻み」を巻紙でくるみ、1本の非常に長い「棒巻き」を作る。棒巻きをたばこ2本分の長さにカットした後に、さらに1本分に再度カットする。このとき、棒巻きが柔らかいため「カットが非常に難しく、品質を維持するためナイフを常に調整している」(同社担当者)という。
たばこ1本分の長さにカットされた棒巻き2個の片側を合わせるように、チップペーパーとフィルターを取り付けることで「ダブル巻き」と呼ばれる状態にする。このタブル巻きを中心で切断すると1本の紙巻きたばこが完成する。巻き上げ機には多数のセンサーが搭載され、合格品のみ装置から搬出されるという。
完成したたばこは一旦リザーバーで保存される。このリザーバーは16万本のたばこを保存でき、先入れ先出しの処理を行う。リザーバーから搬出されたたばこは包装機によって、7本、6本、7本の計20本で1束とされ、アルミ箔と包か用紙で包装される。その後シールの貼り付けやフィルム包装、カートン詰めが行われる。
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