トヨタ自動車のIT関連子会社であるトヨタシステムズと豊田通商、電通国際情報サービス(ISID)の3社は2019年5月21日、自動車製造業向けにITソリューションを展開するスマートホールディングスに出資したと発表した。コネクテッド化や自動運転、電動化といった技術トレンドにより複雑化、大規模化している自動車の設計、開発のサポートを強化する。
トヨタ自動車のIT関連子会社であるトヨタシステムズと豊田通商、電通国際情報サービス(ISID)の3社は2019年5月21日、自動車製造業向けにITソリューションを展開するスマートホールディングスに出資したと発表した。コネクテッド化や自動運転、電動化といった技術トレンドにより複雑化、大規模化している自動車の設計、開発のサポートを強化する。
スマートホールディングスと傘下の事業会社は、自動車の設計、開発向けにさまざまなITソリューションを提供している。自動車業界に特化したシステム開発や実装に強みを持つという。
コネクテッド化や自動運転、電動化によって自動車メーカーやサプライヤーの製品開発は大規模化と複雑化が進んでいる。新技術への対応だけでなく、環境性能や安全性、信頼性の向上といった従来の性能に対する要求も高度化している。これにより、開発工数に対するリソース不足が課題となっている。また、ITソリューションに対する自動車業界のニーズも高度化、多様化している。
豊田通商は、スマートグループのスマートインプリメントとの協力により、車載システム開発の制御開発から適合評価までトータルエンジニアリング機能を強化する。スマートインプリメントは車載制御システムに関して技術開発機能を有している。豊田通商は車載半導体の販売や車載ソフトウェア開発を手掛け、自動車業界に幅広く取引先を持つ。
ISIDは今回の資本業務提携を通じてスマートグループとの連携を強化し、自動車業界に向けたシステムインテグレート事業を拡充する。また、自動車業界向けにISIDが持つ製品開発や設計業務のデジタル化に関する知見と、スマートグループのスマート・スケープが持つシステム開発の知見や3D可視化技術を実務に適用するノウハウを融合していく。トヨタシステムズはトヨタグループ向けのITソリューション事業を強化する。
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