エクストリーム−Dは、AI対応次世代型クラウドスーパーコンピュータ「XTREME-Stargate G2」を発表した。インテルの最新CPUを搭載し、ライフサイエンスや強化学習に最適な学習データ、商用アプリケーションをプリインストールしている。
エクストリーム−Dは2019年4月3日、AI(人工知能)対応次世代型クラウドスーパーコンピュータ「XTREME-Stargate G2」を発表した。高性能演算に特化しており、ライフサイエンスや強化学習に最適な学習データ、商用アプリケーション、AI学習フレームワークをプリインストールしている。
2018年10月に発表されたXTREME-Stargateは、次世代クラウドインフラとして企業や研究所、大学などの研究者に利用されている。最新版のXTREME-Stargate G2は、独自のベアメタルクラウドサービスに、インテルの最新CPUアーキテクチャ「2nd Gen Intel Xeon Scalable Processors」を搭載。これにより、データが重くてメモリに乗らない、計算のロジックが重く性能が発揮できない、といった従来のAI計算における課題を解決する。
独自のアーキテクチャが、演算とデータ分析の2つの性能で継続的にチューニングを実行するため、ライフサイエンスやロボットの強化学習など重要な分野にAIを積極的に利用できる。
さらに、量子化学計算分野ソフトウェア「Gaussian 16」とGaussianシリーズの純正プリポストアプリケーション「GaussView 6」を、商用あるいは学術用途でコンテナ利用できる。AIによる新薬開発で利用される公開データセットや、NCBI(米国の国立生物工学情報センター)が提供するタンパク質の生体高分子、立体構造データベースなどもプリセットされており、ユーザーがすぐに利用できるようになっている。
なお、提供が終了するクラウドスパコン構築運用自動化サービス「XTREME-DNA」の主要コンポーネントは、XTREME-Stargateに統合される。これにより、パブリッククラウドとXTREME-Stargate IaaSを活用した拡張可能な計算環境も提供する。
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