世界最高クラスとする出力密度のモーターは、自動車向けモーターであることに着目して開発された非対称回転子構造が特徴になっている。
自動車は駐車時などを除いて基本的には前方向に進む。後方向に進む場合も、ほとんどの場合は低速で走行する。つまり、自動車に搭載するモーターも、前進方向に大きなトルクが発生させられるような構造であってもよい。
このコンセプトに基づき開発した非対称回転子構造は、前進方向に磁束の発生が偏るように磁石と鉄芯を設計し、磁気スリットも工夫した。また、高効率な冷却構造によって磁力性能の高い磁石を採用。モーターコイルは集中巻を採用した。これらの結果、モーターの出力密度は「世界最高クラス」(同社の説明員)となる23kW/lを達成している。
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