人間工学に基づいた使いやすい制汗デオドラント剤の容器を共同開発メカ設計ニュース

パナソニックとマンダムは、マンダムが発売する「制汗デオドラント剤ロールオン」の容器を共同で開発した。使用シーンや使用行動などにおけるマンダムの知見と、人間工学などのパナソニックの知見を融合させた。

» 2019年03月01日 13時00分 公開
[MONOist]

 パナソニックとマンダムは2019年2月15日、マンダムが発売する「制汗デオドラント剤ロールオン」の容器を共同で開発したと発表した。ロールオンの使用シーンや使用行動、使用時の意識などにおけるマンダムの知見と、人間工学、感性工学などのパナソニックの知見を融合させた。

 両社は、人間工学に基づいた化粧品容器を初めて開発。特に腋窩へ使用する際、塗布時に手の負担が少なくて塗布しやすく、携帯性に優れたロールオン容器となっている。

 人間工学、感性工学の知見を持つパナソニックのプロダクト解析センターのユーザビリティ技術を応用し、使いやすさに加え、ブランドの世界観、製品コンセプトを伝えられ、共感が得られるデザインの創出を目指し、アイデア出しや使いやすさを検証した。

photo デオドラント剤持ち歩き状況 出典:パナソニック
photo マンダムとパナソニックが共同で容器形状のアイデア出しを実施 出典:パナソニック

 また、使用時の腕や手の筋電位を人間工学的視点から計測し、筋活動と使いやすさとの関連を解析。親指に関連する筋肉への負担と腋窩への塗布のしやすさの主観評価に相関があり、親指への負担が大きいほど塗布しにくいと感じることが分かったため、親指への負担を従来品と比較して軽減したロールオン容器を開発した。

photo 筋電位計測試験 出典:パナソニック
photo マンダム従来品と開発品との筋負担比較 出典:パナソニック

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