「Factory of the future」については、研究開発や製品設計の革新、コネクテッドオペレーションの実現、設備保全サービスの進化などをポイントとして挙げる。デジタルツインの実現や、AI活用などを訴えている。また、これらを支える技術としてHPCやエッジコンピューティング技術、AI、ブロックチェーン、グラフテクノロジー、Mixed Reality(MR)などを挙げている。
「Product as a Service」では、製品がIoT化するコネクテッドプロダクト、在庫最適化などを実現するスマートプロビジョニング、計画保全などを実現するコネクテッドフィールドサービスをポイントとして訴えている。
「Intelligent Supply Chain」とは、複雑化するサプライチェーンをIoTやAIなどの先進技術を組み合わせることで、もう一段高度化するものである。IoTなどを活用した製品トラッキングなどで情報を収集し、サプライチェーンの可視化や情報の一元化を実現する。
この「Intelligent Supply Chain」については、マイクロソフト自身が「Surface」などを含むコンシューマー向け製品で実践しているという。
「コンシューマー製品は特に、価格やコストなどに対するプレッシャーが強く、顧客のサービスへの期待値なども上がっている。例えば、即日配達などを実現しようと思えば、在庫の持ち方はどうするのか、拠点ごとの生産方法をどうするのかなど、さまざまな点を考えなければならない。一方で製品のライフサイクルは短くなるばかりだ。従来のままのプロセスでは十分な対応が困難な状況だった」(鈴木氏)とする。
そこで、クラウド「Microsoft Azure」上にデジタルサプライチェーン基盤を構築。ここにサプライチェーン情報を一元化し、仕入れ先から販売先までをエンドtoエンドで可視化できるようにしたという。「サプライチェーンコントロールセンターを設置し、一括でコントロールできるようにした」と鈴木氏は述べている。
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